体細胞分裂の観察

単元

生命の連続性

目標

生物の成長と殖え方に関して、体細胞分裂の観察を植物細胞において行い、その順序性を見いだし、細胞の分裂によって成長することを理解することができる。また細胞の分裂の過程のスケッチを通して、細胞自体が伸長、肥大していくことに気が付くことができる。

準備:

材料名補足数量
タマネギの根
サフラニン塩酸液
カバーガラス
スライドグラス
顕微鏡

観察・実験:

題目内容画像所要時間
1.事前準備 シャーレに脱脂綿とろ紙を敷き、湿らせ、タマネギの種をまく(脱脂綿だけでは根が絡みついてしまう)。アルミホイルで遮光する。1-3日で発芽し、3-5日で5-10㎜になったものを実験に使う。 事前
2.学習課題の確認 細胞分裂の観察を行う。
3.準備 種から根を切り出しサフラニン塩酸適量(24穴プレートなら1mL程度)に10-15分浸ける。待ち時間に顕微鏡の準備やプレパラートのつくり方の説明を行う。 25分
4.観察 サフラニン塩酸液に浸けたタマネギの根を水に浸ける(2分間)。取り出した根をスライドガラスに載せ、厚みがあるときは先端から数mmほどでカットし、カバーガラスをかけて押しつぶしながら、細胞をバラバラにする。
顕微鏡で細胞分裂のいろいろな段階を観察し、スケッチする。
20分
5.まとめ 細胞分裂のどの段階を観察できたか、確認し次の時間につなげる。 5分

豆知識:

  • プレパラート製作材料 S サフラニン塩酸液 100mL (ナリカ、No:G40-5810-24、定価2600円)。当日10-15分程度の染色と2分の洗いで観察可能。固定・解離・染色がこれ1つでできる。前処理(細胞解離のために、温めた希塩酸に浸す行程)不要な上、染色もできるので準備時間が短縮できる。サフラニン塩酸液は、細胞がバラバラになりやすいので、前日から浸けるときは1クラス分まとめて種ごと浸けてもよい。
  • 細胞分裂する細胞は、タマネギやネギの種、タマネギの根を生やしたものなどが使える。
  • 午前中(10:00-10:30)頃がよいとされるが、サフラニン塩酸液ではあまり気にしなくてもよい。

資料:

実験レポ

2018年7月6日 細胞分裂観察

先日教えて頂いた方法で、今日、細胞分裂の観察をしました。 サフラニン塩酸液の効果は絶大でした。 成功率の高さにびっくりでした。これからも...もっと見る

大槌学園さん 岩手県 教職員 2019年
×

コメントを残す